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ウェンディ&ピーターパン 二日目

LUCID NOTE SHIBUYA

文化村、なくなっちゃうのかあ。

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ウェンディ&ピーターパンの二日目へ。道玄坂2丁目。

ピーターパンなんてまったく興味はないのだが、黒木華さんを目当てにノコノコと文化村へ。というミーハー気分で来場するひとは少なくなかったようで、客席のほとんどが女子、女性、淑女。なんだかみんな着飾っていて、なんとなく気後れしながら小さくなって過ごす。彼らのお目当てはおそらく今作のツートップのひとり、中島裕翔さん。ジャニーズはどこでもいつだって強いのだ。しかも登場シーンが強烈にかっこいい。音と光のタイミング、中島さんのアクション、そのコンビネーション、ぜんぶがそろったあのシーン。ここだけもう一度観たい。ただし彼の役柄はぜんぜんかっこよくない。こどものままでいたいというおとながかっこいいわけがない。

いっぽうの黒木さんは、なにを演じても上手さが先に立つから終始安定。うまく踊れるはずなのにヘタにステップを踏む。恥ずかしくもないはずなのに顔を赤らめる。高いところは苦手なのに平気で空を飛ぶ。ストーリーに没入できないとそういうところばかり観てしまうけれど、今作はそれもアリじゃないかと。

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シアターコクーン芸術監督の松尾さんのほぼ真後ろの席。ベレー帽を冠った彼の頭越しに観るステージはなかなかの味わい。左に目をやると演出のジョナサン・マンビィさんの白いシャツの背中も。ちなみに、声は出しちゃいけないはずなのにたびたび笑い声を上げていたのは彼。通訳ぅう、仕事しろ。