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シアターコクーン ライブ配信「プレイタイム」

LUCID NOTE SHIBUYA

舞台裏のもっと裏側。

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シアターコクーンの初のライブ配信の現場へ。道玄坂2丁目。

白い巨大なスクリーンに偽のライブ映像が映し出されたとき、どんなシーンのどのタイミングでどんなアイデアを使って現時とスイッチするのか、ワクワクしながら過ごす。目の前で流れている映像はワンカメのノーカット。客席の横にも奥にもカメラは見当たらない。ステージ下のオケピットと客席のあいだにはカメラレールは設置されているが、そこにもカメラはない。ということは、スイッチした後もワンカメで押し通すのか。もしも生の芝居を映像で観せるというジャンルにコクーンが初めて挑むときに出した答えがこれなら、演るのも観るのもイッパツ勝負、一度でいい。

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エンタメ業界が苦境にあえぐなか、普段は見せない芝居小屋の裏側やそこで動くスタッフたちの仕事っぷりを、今日このタイミングで芝居好きな観客にしっかりと見せつけるというアイデアは、男女の恋愛の心模様を描くという芝居のストーリーそのものにはまったくリンクしないのだが、ラスト・シークエンスの森山さんの独白のなかで、違和感なく、流暢に、そしてほぼ無理矢理にリンクさせていた。「そう考えれば芝居の見かたが違ってくる」「芝居のほうがおもしろい」「君はまたここに来る、何度だって来る」。誰だこのセリフ考えたの。天才だろ。

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久しぶりに生の黒木さんの芝居を観れてよかった。