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TOKI ASAKO LIVE 2019-2020 “PASSION BLUE ~冷静寄りの情熱ツアー” – Day3

LUCID NOTE SHIBUYA

今日の会場は、黄金の豚、赤い舞台。

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土岐さんの今年のツアーの三日目は新潟。東堀通。

ゴールデン・ピッグス・レッド・ステージには初めて行く。今回のツアーではもっとも規模の小さい会場らしい。街並みから少し外れたブロックの雑居ビルの五階にある。一階からはエレベーターで昇り、階段は使えない。降りると五階ぜんたいをエントランスとして使っていて、ステージはその階下、四階にあるようだった。入場のシステム、フロアの大きさ、その使い方などは、渋谷のネストとほぼ同じ。

四階には、フロアの後方、PA卓を右に見ながら入る。フロアの真ん中からすこし下手寄りに柱があって、今日はその柱より前、ステージまでをイス席に、柱から後ろ、PA卓までを立ち見エリアとして使っていた。立ち見エリアのうしろ半分は一段高くなっていて、観るのも聴くのもそこがもっとも楽しめそうな場所だった。ステージの高さはふくらはぎくらいで低めだが、奥行きは充分。ただし、下手がわにフロアにある柱と同じ太さの柱があって、そのためか今日は、キーボードとギターの配置が入れ替わり、さらにそのギターがボーカルマイクとほぼ横一線で並んでいた。そう、三日目にして早くもキーマンの登場だ。

が、始まってみるとギターの音がやたらと大きい。しばらく観察してみたのだが、ステージにある柱の位置を考慮するとアンプの場所はあそこしかないし、客席内の柱の周辺や立ち見エリアの深さなどを考慮するとそんなに音は絞れないだろうし、プロがあれこれ試した結果としてのあの音のはずだから、すなわち、バランスよく音を出すのが難しい会場ということだと思う。でもまあ、タカシさんの音をしっかりと聴くにはもってこいの音量。なにごとも前向きに。

土岐さんは今日も生き生きと。普段は女房や子どもに気を使っているサラリーマンが出張先でここぞとばかり羽目をはずしているかのようなステージング。こういう土岐さんのうたごえは東京ではなかなか聴けない。新潟、いいな。

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このツアーの今年のぶんは今日で終わり。残りは来年。行けるところはぜんぶ行く。