ワンフード・ワンドリンクの要オーダーは許容範囲内だけれど、バゲットをちぎってガーリック・バターを塗ってオーブンで数十秒焼くだけの作業に三十分を費やすのは許容範囲外だ。
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現在絶賛ツアー中の宮崎薫さんのビルボードカフェ公演へ。有楽町１丁目。
ツアー中に挟み込まれた興行公演。呼ばれたら断りづらいのはわかるけれど、少々やっかいなブッキング。しかも二回まわし。ウワサによると内容はツアーのそれとほぼ同じだったらしく、ワンマンという語感からイメージされるツアーとは違うなにかスペシャルなもの、を期待していたリスナーには少々もの足りなかったかもしれない。という事後的な印象を除けば、ライブ自体はきわめて良質。ベースとキーボードが入った本格的なバンドセットで歌う宮崎さんのうた声は圧巻で、おそらく初めて聴く澤近さんの長めのエレキリフは生唾モノ。Karmaのバンドアレンジは大好物だったし、Whyのイントロには驚愕さえもした。The Lightはいまの彼女の代表曲。これをバンドでまた聴けただけでも行った甲斐があったというもの。したがって今日のこの六十分の尺は非常に短く、すでに次のバンドライブが待ち遠しい。来年はもう少し大きなところでやってくれないかな。
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このままならおそらく持ってあと数年。自ら設定した時間内で自ら設定した客数ぶんのオーダーに応えるだけの技術とヤル気と覚悟がないなら、イベントはやめてカフェに専念したほうがいい。