近いけど遠い。アウェイな街。
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なかなか渋谷まで来てくれないので、肝を煮やして、苦手な街、六本木へ。大城蘭さんのライヴ。
アルフィーは、絵にかいたような、まさにザ・六本木って感じのライヴ・ハウス。朝四時くらいまで営業している、カウンターを備えた老舗なバー、でもある。テーブル席がメインで、せり出しのロフトもある、と書くとなんとなく広そうだけれど、これが意外とコジンマリしてて、パーソナル・レンジが狭い人にはちょっとキツイかな、ってくらいの広さ。つまり、客席とステージが極めて近い、のである。
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春になると悶々とすると仰る大城さんのライヴは、今回が3回目。ググっと目ヂカラのある表情のまま、ほんわかとした例のお声で、スタンダードを歌われる。ジャズにそれほどの思い入れはないけれど、彼女の唄う”Sails”は、何度でも聴きたくなる。CDとは違うアレンジの演奏で聴ける彼女の歌に、今日もヤラれました。完璧。
あまりメディアに登場されない大城さんですが、なんと、ブログを始められたそう。書き始めると一生懸命になるそうなので、その力作を、同じく力作のCDと共に是非。もっと多くの人に聴いて知ってもらいたくなる、ジャズ・シンガー、要注目です。