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Ed Sheeran DIVIDE WORLD TOUR 2019 (TOKYO)

LUCID NOTE SHIBUYA

ずいぶん強気なチケット代金には、彼らのぶんも含まれていた。

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エドシーランのワールドツアー8公演目へ。後楽1丁目。

前座のワンオクは全曲同期。誰が弾いているのかわからない音がスピーカーから聴こえてくるとライブ感はいっきに半減する。あらかじめ用意した音に合わせてパフォーマンス、という意味では彼らのライブはジャパニーズアイドルのそれと同質だ。生音だけでやらない理由は、どの曲を聴いても見つからなかった。音だけがやたらとでかい。ちょっと残念。

という見かたでエドシーランを見ると、同期といえば同期だが、その場でサンプリングしてミックスして出したり引っ込めたりしているぶん、ナマ感はワンオクの一万倍。生ギター一本でこの音はすごい。どれだけ音を重ねてもまったくうるさくないのもすごい。同じタイプのアコギを複数用意して一曲ごとに交換。エレキは後半の1曲のみ。これで2時間は飽きちゃうだろうということで、ライブは全般的に客席参加型。とにかく客に歌わせる、手拍子させる、躍らせる。たったひとりのステージ、寂しいんだろうな。

LUCID NOTE SHIBUYA

こういう公演のステージに近い席は、インビテーションを含めたミーハー席。彼らは演奏中も躊躇することなくスマホでセルフィやムービーを撮りまくる。まるで遠足。こいつらは歌えないと判断したとき、彼は1フレーズでそれをやめた。正しい選択。