ご近所さんのなかでもっとも受け付けない場所がここ。苦手。このエリアのこの雰囲気。
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情報が回ってきたときほんの少し迷ったけれど、70名限定をすばやくゲット。10年ぶりの原田さんのうたごえ。猿楽町。
彼女もいつのまにか四十路を越えていた。こんなにまぢかで聴いたのは初めてだったが、衰えない声と感性、冴えきった技術と質のある音感。自分の感情を音に乗せ、客側の静かな意識を全身で吸収し、増幅した音に変換してふたたび解き放つ。空高く飛んだり、地底に重く潜ったり。水浴びする小鳥のようにきゃっきゃっと小さく潔く笑う。たった一時間のミニライブはあっという間。
ブランドのプロモーションとして催される企画ライブは、商品と演者のブランドイメージがかみ合わないケースが多いけれど、今日はベストマッチ。原田さんはアートを普段着で奏でる。バルミューダは生活感のない実用家電をつくる。
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追いかけたいミュージシャンのひとりなのだが、渋谷では彼女の名前を見かけることはほとんどない。きっと彼女は東急じゃなくて京王のひと。