ドーナッツと音楽は、旧い時代から相性がいい。
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今回のLOVEさんの挑戦は、ヴォーカルとギターでノンピーエー。平河町2丁目。
LOVEさんがなぜこんなライブをしようと決めたのか、その理由も経緯もさっぱり想像できないのは、音源を聴くことはあってもラブコネは聴かない、ウェブサイトもほとんど覗かない、SNSもフォローしていない、要するに普段からLOVEさんの活動はほとんどノーチェックだからだ。どうしてバレンタイン前夜のドーナッツ屋でノンピーエーのライブなんだろう。ナゾだ。
相変わらずLOVEさんは、MCに野暮なネタをちょこちょこと挟み込んでくる。リアルな社会で意見が二分する問題について、私はこっち派、という姿勢で話題をふってくる。そうなると、あっち派の客は拒否反応を示し、どっちつかずの客は困惑し、LOVEさんと同じこっち派の客は強くうなずくことになる。せっかく音楽でひとつになっていたはずの客席を、たったひとことであっさりと分断する。それをライブも佳境にさしかかったタイミングでだから効果も絶大だ。チャレンジャー、正直者、わからず屋、お調子者、まったくオーイエーなロックンローラーだぜ。
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ドーナッツ屋でのノンピーエーは、音楽的には失敗。イベント的には成功。