こういう宮本さんを待っていた、というリスナーばかりが大集合。
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宮本さんの今年のツアー3日目は浜離宮朝日ホール。築地5丁目。
ここ数年続いていたポップス寄りに構成されていた彼女のリサイタルは、テレビに出演している宮本さんをナマで観たい一見さんにはやさしく、音楽好きやライブ好きのリスナーにはもの足りなく、クラシック好きにはご法度のプログラムだった。今ツアーのセットは、ライブ好きのリスナーにジャストマッチなプログラム。大作がセットされたプログラムは、どういう心持ちで過ごせばライブをより楽しめるかを聴き手にわかりやすく提示してくれる。自分名義のリサイタルである以上、自分のやりたいようにやってくれているはずで、だからこそ聴き手もそれを期待し、彼女が選んだ楽曲によっていまの彼女を知り、聴くことによっていまの彼女を評価する。いまの宮本さんは、これまでになく絶好調だ。ずしりと重い手ごたえ。
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音楽以外の話題では相変わらずフェイクなMCだが、楽曲紹介に話題がうつると俄然生き生きと流暢なファクトな口調に変化する。36歳。もうフェイクは通用しない。