LUCID NOTE LUCID NOTE | what Shibuya living in SHIBUYA have seen and felt

斉藤花「Beginning」

LUCID NOTE SHIBUYA

雨の中、開演間際に、いっぱいのナナカイに到着。

すごい観客動員力の斉藤花さんは帰国子女の21歳。パパ達やママ達やグランパ達やグランマ達でセブンスが揺れてる。俯瞰で客席を眺めると、どこかの宗教かマルチ商法の集いって感じなんだけれど、近づいてみるとそんな怪しげな雰囲気もなく、歌声がフロアに響き始めたとき、それもなんとなく納得。

彼女の声は、どこか懐かしい往年の歌謡曲の世界。ご本人は幼少の頃から12年、オーストラリアで生活されていたそうで、MCで仰ってたとおり、日本人だけど日本人じゃない。こう書くと矛盾してるように思えるけれど、彼女の発音は、以前、アジアの歌姫と呼ばれた台湾出身の超有名女性シンガーの発音に似ていて、声も、エフェクターを通したような独特な中低音に、狂おしいほどに艶気たっぷりのハスキー音。オリジナルのメロディも戦後から70年代くらいまでのレンジの歌謡曲。年配の方々が受けれ入れてるのは、こういうところなんだろうな。ふむふむ。

で、前置きはさておき。

それでもここはやっぱり渋谷。そんな古い歌謡曲もアレンジ次第で一気にJ-POPに、へぇんしんっ! 実は今日のお目当ては、現在肋骨骨折中の高橋結子さんのパーカッション、と、エゴラッピンのサポートでもお馴染みの武島聡さんのサキソフォンとフルート。歌謡曲な楽曲どもも、彼らのアレンジと演奏で、ちょっとジャジーで今ふうに。初っ端の「真夜中の航海」の高橋さんの音には、ちょっとうっとり。こういう世界観、表現できるなんてやっぱりすごい(この曲もすごい!)。しかも高橋さん、斉藤さんのサポートは今回が初めてだったそうで、やっぱりプロの職人さんは違うね。うんうん。

あ、でもそんなすんごい方々にサポートされてる斉藤花さんも、心身共にハリとツヤのある末恐ろしい21歳。もちろん今後に要注目です。