寒くもないクリスマス・イヴ4。
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強風の渋谷から強風の目黒へ。北浪さんは初めて。ウィスパーからシャウトまで、発声とはこういうモンだぁっ!のお手本のようなお声で、クリスマスのうたを歌われる。ポップでエモーショナルでジャジーなR&B。なんでもこなせる歌声に驚く。クラシックをされてた時期もおありで、今はヴォーカルのレスン・クラスをお持ちだそうだ。プラスして、フロアのお客さんの顔をゆっくりと、ひとり一人見つめながら歌われる。説得力のある歌声とこのアイ・コンタクトにメロメロ。あぁ、眼が合っちゃったよ、どうする、ドキドキ。
バックはキーボードとベースとドラムスとパーカッション。途中から、終始笑顔の北浪さんに相反して、ずーっとシラっしたお顔のまま、すごい演奏をこなされる、はたけやま裕さんにも釘付け。あれだけ激しく叩かれてても、この程度じゃ汗なんか掻かないわよ、みたいな表情。クール・ビューティってこういう人のことを言うんだろうな。クリスマスと銘打ったライヴで、そんなムードを味わえることってあまりないけれど今日はアレンジを相当工夫された定番曲を半分くらい。でもまさか、きよしこのよるでシャウトするとは、恐れ入りました。