LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

Rie fu 弾き語りえふぅ 毎月やるライブ

LUCID NOTE SHIBUYA

彼女の心はすでに次回のリキッドルームに向いているようだった。

楽器ひとつで弾き語る手法は、余程歌唱力があるか、それなりのアレンジで楽器が弾けないと、1時間を超えるワンマンのステージでは、ただダラダラと音を流すだけの、ここらあたりのストリートで演る手法となんら変わりがなくなる。そういう音は、一定値を超えると聴いてるほうが飽きてくるからだ。

案の定、1時間を過ぎて10分。ほどなく終了。正しい長さ。

ただ、彼女の気持ちはすでに恵比寿にあって、今日の青山にはないようだった。たとえ短い時間でも、来てよかったって思える時間を一瞬だけでも体感、共有できなければ、次も楽しめないだろうと思うのは、コアなファンじゃない一般客としては普通の心理だと思う。セットリストの中に、「先のいつかよりも今が大切」みたいな歌があったけれど、今日のような彼女が歌っても、まったく説得力がない。今のお客さんを楽しませることができないようだと、先のいつかさえもない。それともあの歌詞の意味は、先のいつかを見るのが怖いから、今だけを見ていたい、ってことだったのかな。

過去2回に比べて今日はオジサンの客が多いっておっしゃってた。彼女にとって、いくつから上がオジサンなんだろう。まぁ、まともな挨拶とお辞儀ができるくらいに成長した頃に、また観に行ってやってもいいかな・・・

てなことを言うヤツが、オッサンなんだろうな。