“JUNKOhoooo!, Better Time!” (shouted by Herlin)
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渋谷に流れる祭囃子をあとにして南青山へ。
大西順子さんは演奏中に立ち上がったり、仰け反ったり、身体を大きく揺らしたりしない。申し訳けなさそうに、左足でリズムを小さく刻む程度で、いたって落ち着いたスタイルで、激しい演奏をされる。
ひとつの曲の中に、いろんな表現がちりばめられてて、長い曲もあっという間に終わってしまう。楽しくってしようがない。ずっとにやにやして聴いてたら、ドラムスのハーリンさんと目が合って、ウインクされてしまった。
大西さんもテクニシャンだけれど、スキャットしながらベースを弾くレジナルドさんも、スティックをジャグルしながらドラムをたたくハーリンさんも、とにかく芸達者。エンターテイナーだった。すごく短く感じた1時間。聴く音の楽しさをギュッと濃縮還元したようなワンダフルな一夜でした。
大西さんの今年のブルーノートは明後日まで。ちなみに、席を選ぶなら前方下手側がベター。今回は大西さんの背中、ちょうど真後ろあたり良席です。アイ・コンタクトの様子がうかがえるのは、この位置だけ。