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夏ペコ ♪ Second Flush orange pekoe Live 2008

LUCID NOTE SHIBUYA

Summer has come !

築地へ行く。駅を降りると魚の生臭さが漂っていて、夏を感じた。

浜離宮朝日ホールは、市場が近いことなどまったく感じさせない、涼しげにこじんまりとしたクラシカル・ホール。そんな静けさの中、夏の音がこだました。控えめなドラムスの音と普遍に透明なギターの音。コントラバスの低音とピアノのメロディ・ラインのあの広がり方は、さすがクラシカル・ホール。

そんな会場に合わせたナイスな選曲とアレンジは、クレバーな彼らの真骨頂。ふり幅の広い彼らの音楽は、既存のジャンルが窮屈すぎて、めーいっぱい開放的。そんな彼らの音とクラシカル・ホールは良く似合ってた。オーラスのスタンディングは、このホールを知る人たちには少々退けたかもしれないけれど、最後まで破裂しそうな高揚感を我慢して抑えてたファンの方々にとっては、あれでよかったんだと思う。

後半のおやくそく的に盛り上げてしまういつもの構成じゃなくて、中盤にしっとりと歌い上げた夏の歌々を、これでもかってくらいダラダラと聴かせてほしかった。「え! もう終わっちゃうの?」っていう終わり方が今日の日にはぴったり。なんてったって夏は始まったばかり、「これでお・わ・り」って終わり方は、まだまだ早すぎる。

浜離宮朝日ホール。今日はエアコン効き過ぎでした。とくに冷え性の女子のみなさん、ひざ掛けなどあるといいっすよ。