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神尾真由子 チャイコフスキー国際コンクール優勝記念 凱旋コンサート

芸術の秋、第一弾、第二弾、第三弾と続き、今日は第四弾。おそらくこれがこれまでの中ではもっとも正統派のクラシック・・・。

神尾さんは、国際的なコンクールで一等賞をとっちゃった方のようで、おそらく今の日本でもっともお上手な方のひとり、なんでしょうね。ただ相変わらす聴いてるこちらが聴き方も楽しみ方も成熟していないので、やっぱりさっぱりよくわかりませんでした(笑)。

驚いたことに、フルオケのこういうコンサートでは一曲終わるたびの拍手ってしないんですね(謎)。拍手するタイミングが、なんだかお約束っぽくて、クラシックをどう楽しんでよいのか解らない理由のひとつ、のような気がしました。それと、他のジャンルのライヴの場合、たとえば曲中にソロで演奏するパートがあって、それがひととおり終わると、拍手くらいしますよね?(例えばバンドのメンバーを紹介するときとか)。それができないんです、クラシックは。今日も、ここがソロの聴かせどころ!ってところが数回あったんですけど・・・。

当然、手拍子なんてのはもっての外らしく・・・(笑)。クラシックだから当たり前って言えばそうなんでしょうけど・・・、ノリのいい楽曲なんかは手拍子くらいあってもイイのにと思うのは間違いなんでしょうか・・・ソコントコどうなんでしょう?

そういう意味では、クラシックのライヴって、演奏者と観客との距離がすっごい遠い感じがして、みんなで音を共有して楽しむというライブ本来の楽しみ方が、他のジャンルと違うんですね。そのコツをつかむには、まだまだ時間と経験が必要な気がします。

印象的だったのは、神尾さんのアクションの大きいその演奏スタイル。わざとやってらっしゃるのか、自然に動いてしまわれてるのかは解りませんでしたが、演奏中に足を踏ん張られたりするんですけど、そのときにパンプスのヒールが床をたたく音が聞こえたりなんかして・・・。でも、こういう「生」な音も演奏のうちなら、クラシックのライヴも捨てたモンじゃないナァ・・・・なぁんて思いつつ、第五弾へとつづく・・・。