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yukaDD(;´∀`)さんの「浴びせ倒し」in 渋谷 vol.2

LUCID NOTE SHIBUYA

yukaDD(;´∀`)さんの「浴びせ倒し」in 渋谷 vol.2 at eggman.

久保田さんがギターでサポートする、というので行ってみた。

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チケット代を正規に払った客はぜんたいの1割にも満たず、残りはすべて入場無料。これぞ業界の闇。たとえ実態がそうだったとしても「エッグマンで3回のワンマンを成功させた」などと箔をつけるように謳う。これが業界の掟。だれも気付かないし、だれも傷つかない。ただし、虚飾の代償はそれなりに払う。まあそんなもんだ。神南1丁目。

「yukaDD(;´∀`)」は「ゆかでぃでぃ」と読み、「(;´∀`)」の部分は発音しないのが正解らしい。「ハチ公」は「犬」だ、と自信を持って言えない。「名古屋」「栄」の読み方がわからない。「ジルデコイアソシーション」を正しく覚えられない。高くもなく横に広いが、首から上ならフォトジェニック。しゃべると社会性のなさが垣間見え、お金をもったオトナたちに都合よく使われていそう。良いところなどなさそうなのだが、これだけは言える。歌はべらぼうにうまい(歳のわりには)。

今日のライブではそのボーカル力を最大限に活かす、という選択肢をオトナたちは選ばなかったようだ。箔として使いやすいエッグマンを会場とし、音のほとんどを打ち込みとマニピュレーションでごまかし、キレのない女性のダンサーをふたりつけ、音酔いしやすい重低音でサウンドを固めて、誰もが知っている誰かをお手本にしたステージングは、ボーカルなど口パクでも良いといわんばかりの、すでにやりつくされた古い手法を採用していた。音の調子よりも肌の調子を気にするような若いモデルさんたちや、どの角度から見ても中高生にしか見えない学生さんたちにはちょうどよく、女性の新人なら誰よりも早く真っ先に唾をつけておきたいオジサンたちにはもってこいのライブ。そんな彼らを発信源した場合、どんな情報がどう発信され、どう広がっていくのか、音楽好きの層までに情報が届いたとき、それがどんな情報となって届くのか、興味あるなあ。

もっとちゃんとボーカルを聴かせてくれるライブなら、また行ってもいいかな。今日のままなら優先度も低いままだ。

LUCID NOTE SHIBUYA

近所のドンキでバイトしてるらしいけど、バイトなんかしなくても済むくらいに売れるといいね。