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〈文春トークライブ 第15回〉村治佳織「5つの転機」

LUCID NOTE SHIBUYA

ご無事でなにより。

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4年ぶりの村治さんのライブへ。今日はトークがメインで演奏はサブ。紀尾井町。

お客さんの全員が村治さんのファンという前提で進行するトークライブ。ファンならそのくらい知ってるだろうってところを思いっきり端折ってくるもんだから、背景のないスチール写真がパラパラとダラダラと続く、というのがこの文春トークライブの醍醐味。5つの転機と銘打ったわりには、どこのなにが転機だったのかさっぱりわからん(笑)。

一方、ライヴはしっかり。今回もかぶりつき一歩手前のセンター席でがっつり。イッパツ目のハンガリー幻想曲からオーラスの戦メリまで、肩ひじ張った以前のような尖った音がなく、ギター独得のマイルドな音が終始流れてたのが印象的。トーク中の話題にのぼった活動休止中のおよそ2年間のエピソードが、この音の変化の理由のひとつなんだろうけど、某ポップスターの言葉を借りれば、それって人間活動ってことだよね。一般人の日常と同じ日常を過ごした有意義な2年間。おまけにちゃっかり結婚もされてて、音楽の神様は誰にでも平等なんだな。

とはいえ、その間ギターを全く触ってなかったわけでもないらしく、作曲に手を出してオリジナル曲が増えてたところは、以前とはまるで違うところ。オリジナル曲があるとないとじゃ、ライブも全然違うものになるしね。音を通して生で演奏者のパーソナリティを探れるのはオリジナル曲があってこそ。なんだかやっとこっちの世界に来てくれたって感じしたわ~。また行こ。

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5つの転機なんて欲張らずに、この音の変化をフィーチャーしてトークを展開してくれるともっと面白いショーになったと思うんだけど、そんなことファンなら知ってるだろってことなんだろうね(笑)