はっきり言って失敗だったと思うんだ。
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5年ぶりに狭間さんのライヴへ。南青山6丁目。
渡米前のライヴのMCで、オーケストレイションをやってみたいとおっしゃってた狭間さん。今日のブルーノートは、いつもは自由席の前方半分をとっぱらってステージを拡張。13人の演奏者を前にしてコンダクトに専念する狭間さんの佇まいは、5年前のそれとは全く違って堂に入ってた。やりたいことをやれてる人って結果はともかく、眩いね。
ライヴは、管弦のオーケストラとはいえ、すべての楽器がPAを通してた。クラシックのオケの指揮者って何十人もいる演奏者の音をそれぞれ聴き分けられるそうだけれど、今日の13人の音は、誰がどの音を出してるのか客席でも聴き分けが可能だった。それっておそらく、メンバーのひとり一人がすばらしい演奏をしてたってことなんだろうけれど、全体としては音にまとまりがなかったってことでもあって、案の定、全員が音を出すサビのシークエンスでは、音が重なっていけばいくほど騒々しさを感じたんだよね。13人の音がひとかたまりなってぶあーっと襲ってくる感じじゃなくて、演奏前にバラバラにチューニングしてる音が演奏中に突然始まる感じ。あぁーうるさいっ!て何度叫ぼうと思ったことか(笑)。この音の重なり具合がm_unitの音だってことならしょうがないんだけどね。音を譜面にしたためる技術は相当ハイレベルなのはわかったけれど、そういうテクニカルな印象だけが強くて、ライヴで何をエクスプレスしたかったのかまでは理解が及ばなかったなぁ。で結局何を楽しめばいいの?っていう・・・。
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とはいえまだまだお若い狭間さん。活動のバックグラウンドもしっかりしるみたいだし、今後の活躍には期待大。