笑いながら怒る人。
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初日に行くはずが中日になってしまった。北沢2丁目。
10数年くらい前のこの時期は、竹中直人の会に何度か足を運んでた。本多劇場との出会いも竹中さんだったと思う。
当時から、彼の芸の変遷は、とても独特で斬新で挑戦的に見えた。最近はなんとなく固定化されてきたけれど、この変わり方と変わらなさは、今も人生の見本だ。彼もまた、恨まれるよりも羨まされる人だと思う。
今回の公演は、登場人物全員にエピソードがあって全員が主役。最後まで全部は明らかにされないが、観る側の想像力のスピード感と芝居の展開のスピード感が、インターミッションを挟んで絶妙なタイミングで進む。素晴らしかった。竹中さんも決して主役ではなかったが、タイトルの「女たち」よりも、魅力的でかっこよかった。
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25日の公演では、いつかのクリスマス公演のように、キャストから客席にプレゼントがあるよ、きっと。来年も是非この時期に。