日本のミュージシャンの憧憬の的。
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こんなブログを書いてる以上、この人は押さえとかないと。後楽1丁目。
でっかいドームの、ステージから限りなく遠い席にもかかわらず、彼の登場でその距離は瞬く間に縮まった。すごい存在感。
ラジオやテレビでしか聴く機会はなかったはずなのに、なんでここまで知ってるんだろう、ていう曲のオンパレード。ライヴでたまにカバーする人もいるけれど、今回はご本人のナマ唄。ナマ唾。もう次はないかもしれない一瞬一曲が、とてつもなく貴重で大切。そんな野暮な思いさえも、ガバっと一気にかっさらっていった。
がらりとアレンジを変えて唄ったあの歌たち、米国の公民権運動を背景に唄ったあの歌、ジョンやジョージに捧げて唄ったあの歌。そして、福島へのコメントに続けて唄ったあの歌。弾き語りあり、飛び道具あり、コールアンドレスポンスあり、小粋な演出もあり。出し惜しみっていう便利なコトバを、彼らは知らないらしい。日本のお客さんを楽しませるための、あらゆる手段を駆使した2時間半。完璧。
ベース、ギター、ウクレレ、ピアノ。必ず楽器を手にして唄う左利きのヴォーカルは、やっぱり偉大だった。