やることなすこと、すべてがかわいい!
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絵に描いたようなタイミングで来日されたエスペランサさんのリーダー・ライヴへ。南青山6丁目。
テクニカルでイッパツ勝負の、ありがちな日本のライヴにはない、丹念につくりあげたストーリーと、拘りのあるシナリオで進むショー。どんな空間で何をイメージさせたいのか、初っ端から明確に伝わってきた。ブルーノートの位置的な質感と裏付けのある絶対的な技術が、フロアをぐぐっと引き締める、開放する、そしてまた引き締める。なんだよ、このもってかれよう。そこに彼女の、今話題の大仰な冠をまるで感じさせない、カジュアルな可愛らしさと真摯なスタイルが相反してて、めっぽう楽しい。
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インプロをメインにした勢いのあるジャズを楽しみたい方には向いてないけれど、新しモノ好きでライヴ空間そのものを楽める方にはおススメ。グラミーが認めたこれからの音楽です。