LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

TOKYO JAZZ FESTIVAL 2009 “GALA NIGHT” ~ 矢野顕子 × 上原ひろみ

LUCID NOTE SHIBUYA

8回目にしてようやく行けた東京ジャズフェス。今回はこのお二人のステージをフィーチャー。

お二人のピアノ協演は3年前の人見記念講堂で一度。あのときの上原さんは強烈な緊張でなにがなんだか?だったけれど、今日は矢野さんも含めて貫禄と圧巻のステージ。ピアノ二台が一台の音に聴こえて、お二人の息もぴったり。

中盤ソロの、上原さんの”I Got Rhythm”。左手のブレないリズム打ちがとっても気持ちいい。その後交代した矢野さんが、「あれだけ弾けたらいいよね~」と仰りながらちょっとだけスラスラと上原さんの真似を弾いて会場の笑いを取ったあと、「これでいいのだ~」っと第一声。この哀愁のある説得力にはウルっときた(曲は”BAKABON”)。

アンコールでは今回唯一、上原さんの唄伴で矢野さんがセンターでヴォーカル。上原さんの長い長いインプロのイントロで、どこで矢野さんが歌い始めるのかドキドキしたけれど、これもなんだかじーんときた。上原さんのやさしいタッチとピースフルな矢野さんのヴォーカル。オーラスは、”ラーメンたべたい”。各自のインプロ部分も含めて本日一番ノリ。至極の逸品。ごちそうさまでした。

さて、ジャズ週間の2日目が終了。早くも明日がオオトリ。土曜日にあそこへ行くことなんてまずないのだけれど、あの方のライヴなら、それもアリなのです。