LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

8pm vol.5_Cana sotte bosse

LUCID NOTE SHIBUYA

今日の物販コーナーにはグッズもなければCDもなく、そこにあったのは、1月にリリースされたばかりにもかかわらず、すでに好評、高評価の新型コンパクトSUVシリーズのうちの、スペシャルでリミテッドでスペシフィケイションなプラグ・イン・ハイブリッド・ビークル「XC40」。ボディカラーはホワイト。1枚1,500円のCDを4,000枚ほど積み上げれば難なく買えるお値段。さ、どうする?

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ボルボスタジオ青山は、戦車のような車を売るそばでアルコールも売っちゃうぞ、というラークでシュールなコンセプトショップ。北青山3丁目。

車を軸にして他のなにかを組み合わせようとするとき、音楽という選択肢を外す理由はどこにない。エンジン音だけが聞こえるドライビングほど味気ないものはないし、それだけ車と音楽は切っても切り離せない高い親和性がある。ところが、そこにアートやトークセッション、さらにはワークショップなどもいっしょに組み合わせると、「車にとって親和性の高い音楽」という位置づけがなんとなくあいまいになり、両者ともに違う意味を持たせることができる。今日はそんなコンセプトで続けられているボルボ・カー・ジャパン主催の企画ライブ。

どんな場所や空間でも自分の色に染めることができるミュージシャンと、自分の色は変えずに場所や空間に合わせて自分を表出できるミュージシャンがいるとしたら、今日のCanaさんは後者だ。この企画にどこまで近づけたのかはさておき、明々後日リリース予定のソロでは初のシングル曲と、ボヘのバシリーさんとつくった未発表曲の新曲2曲を、こういう場所でちゃっかり披露するというセットが、小粋で小憎らしい。サポートをテッパンのメンバーで揃えた意気込みと、短い尺のなかでここまで汗だくになり、ここまで人と場所を持ち上げるステージングは、今日が平日なのがいささかもったいないくらいに素晴らしかった。しかし持ち時間40分はずいぶんと短いな。この企画、根本から練り直したほうがいいぞぅ。

LUCID NOTE SHIBUYA

開店した当初は青山通りではありがちなポップアップストアだと思っていたのだが、どうやらボルボは本気らしい。