LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

ロックオンビーチ2016

LUCID NOTE SHIBUYA

チョコレートも溶けるような真夏の平日の真っ昼間に、こんなとこで遊んでるやつらって暇な学生ぐらいじゃね?

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昨日に引き続いてanderlustのライヴへ。由比ガ浜4丁目。

というわけで、さすがに会場内は、明日が二十歳の誕生日の越野さんと同年代の暇な学生どもでいっぱい。いいなあ、夏休みだな~、青春だな~、なつかしいな~、なんて思いながら彼らの後塵を拝すように海側の壁際に気だるく貼り付いてた数人のおっさんとおばさん・・・仲間だ(笑)。始まるまでは、高気圧なビーナスたちのビキニ姿に翻弄されながらまったりと過ごす。

1組目のGINNEZのアクトがとんでもなく熱かった。全5曲。1曲終わるごとに会場に熱気が徐々に充満していくという、オープニングとしては上出来なアクト。あんな勢いだけのアクトであれだけ会場がひとつになるなんて、お客さんの楽しみたいっていう意識が高かったからってのもあったんだろうけど、それにしても彼らの火の付け方はお見事だったなあ。

anderlustは2組目。セットリストは昨日と同じ。Scrap and Build、あいのうた、帰り道、いつかの自分、の4曲。昨日は生演奏だったけど、今日は帰り道以外はオケで。

Scrap and Buildは、たいていライヴの1曲目で歌ってくれる曲なんだけど、生演奏じゃないのが痛かった。あれだけ盛り上がってた会場が徐々にトーンダウン。やっぱりさ、若い人たちはさ、重低音が好きなのよ。生でズンズンくるあの感じが。

2曲目はMCを挟まずにそのままオケであいのうた。これさ、誰がアレンジしたのか知らんけど、原曲へのリスペクトが足りないよね、歌もアレンジも(笑)。当時を知らない年代ばかりの今日のお客さんにこれがどう聴こえたのか、ちょっと気になる。

3曲目は帰り道。アコギとベースのアコースティックで。このあたりから、いつものお客さんとは違う同年代の臭いに気づいたのか、MCが突拍子もなくフレンドリーな口調へと変化。おまけにピッチの狂いもいつものように目立ち始め・・・。この癖、直したほうがいいよね。あまりの変わりように集中力がぷっつり途切れるわ。

最後が新曲のいつかの自分。の前に、言わなきゃいけない告知をしっかり。が、前のGINNEZのアクトが会場を熱くすることだけに集中してたのに対して、それとは真逆の商売っ気いっぱいの告知MCは、イベントの流れ的には逆効果。越野さんがGINNEZさんのパフォーマンスをほとんど見ていなかったことを会場が知っちゃったあとだったこともあって、それはなおさら。こういう部分なんだよなあ、経験不足を感じるのは。あ、いつかの自分はナイスなナンバー。さすがに深夜アニメを知ってる年代にはウケもよかったみたい。

新曲リリースの販促活動が続くおかげで、しばらくアンラスのライブはご無沙汰になりそう(明後日の代々木はコスパが悪すぎて行けません)。デビュー前のように渋谷のライブハウスで定期でやってくれることが目下の望み。

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音霊は、海が好き!って言いながら、砂浜の上に鉄筋の構造物をおっ建てて開催している夏季限定の音楽イベント。設立したのは素人同然の勢いだけのライブが評判だった二人組のミュージシャン。昨年解散しちゃったけど、あんなのでよく10年も持ったなっていう(笑)。地元の方々の理解と協力があって成り立っているイベントだってことが、客側にどれだけ浸透しているのかはナゾ。せめて出演者や運営者はその意識をしっかり持っててほしいよね。