LUCID NOTE LUCID NOTE | Music show reports and Play stage reports

パルコ・プロデュース「母と惑星について、および自転する女たちの記録」(東京公演・初日)

LUCID NOTE SHIBUYA

時代は変わる。

//

パルコもいったん閉館するってことで記念に。宇田川町。

クライマックスの志田さんの演技には鳥肌立った。すました顔は可愛いけど、くだけたときはとことんブサイクになっちゃうという名役者。これホンマもんだわ。鈴木さんは初めて観たけど、泣きならが笑うとか、はっちゃけたあとに落ち込むときの落差さとか、すべてが自然だったなあ。演技してるのに演技に見えないなんてすごいね。こういうのにだまさちゃうんだよな、オトコは、みんな(笑)。田畑さんの長女らしからぬお姉ちゃんっぷりもよかったわ。三人がみんな自分はふつうじゃないって思ってて、でもそう思っちゃうのはふつうだって思い直す、なんてところもリアルすぎて共感するとこ多すぎ。しっかしあの斉藤さんが母親役かあ・・・リアルで母親だったらこんなあばずれでも許しちゃうだろうな(笑)

こういう家族ものにはめっぽう弱い。親が亡くなったとき、親と過ごしてきたそれまでの人生を振り返るオトナの三姉妹。すんげーおもろい。母と娘の掛け合いをここまで丁寧に描いたのが実は男っていうのもすんごい。

//

パルコ劇場の閉館は渋谷の文化には大きな損失。文化ってさ、途切れさせたらそこで終わるのよ。再開させてもそれはまた別の文化。